2012年4月2日月曜日

カミングアウトしてから1ヶ月半経って思うこと


前回の「僕がゲイだとカミングアウトする理由」を書いてから約1ヶ月半が過ぎました。


予想以上の反応があって、なんだか次の記事を書くのに躊躇してしまいました笑


facebookでは200近い「いいね!」と数多くのシェアがあり、
本当に皆さんから暖かいお言葉をいただけました。
改めてここの場で感謝させて下さい。

ありがとうございました。


知り合いじゃない方からも反応をいただき、
特に佐々木俊尚さんのTwitterでの朝のキュレーションで紹介されてからは、
爆発的にアクセス数が上がりました。




改めて佐々木さんの影響力の大きさを知りました。
それをきっかけにtwitterでも多くの方から反応をいただきました。


今回の一連の出来事は、
ネットという非現実的な世界の中で大きくなっていったので、
まるで自分のことではないような、不思議な感覚でした。


そんな中で僕が感じたことは大きく2つ。


1つはやっぱり何か自分を隠しながら、
偽りながら生きている人は多いということ。

数あるコメントの多くが記事に関しての「共感」でした。


そして直接知り合いではない異性愛者の方からも、
「勇気をもらえた」という内容のメッセージをいただきました。

カミングアウトの記事でも書きましたが、
僕の場合は隠したい自分がたまたま「同性愛者」という部分だっただけ。

きっと多くの人はそれぞれに悩みや不安、コンプレックスを抱えていて、
それをさらけ出したい欲望と「受け入れられないんじゃないか」という不安の狭間の中で
懸命に生きているんだと思う。


その悩みやコンプレックスに大小はない。


中身は違うにせよ、
あるがままで生きられない自分を重ねて読んでくれた方々が
共感の言葉をくださったんだと思っています。


今のところ現代の社会には様々なしがらみがあります。
だからこそ多くの人は悩み、苦しみ、
いつの間にかもう一人の自分をつくり、
その苦しみを感じないように生きていくのでしょう。

人間慣れるもので、
最初は周りに合わせるのが辛くても、
いつの間にか意識せずに合わせられるようになりますからね。


でもいくら慣れても、
やっぱりあるがままの自分をわかってほしい、受け入れてほしい、
というのが人間の本質的な欲求なんだと思います。

今回様々な方からメッセージをいただき、
周りに合わせていてもどこかであるがままの自分をさらけ出したい、
という想いが誰にでもあるということがわかりました。


もう1つは、まだまだゲイというのは特別だということ。

ゲイの友だちに、僕が書いた記事とそれに伴う反応を見せました。
すると彼からこんな言葉が返ってきました。


「でもノンケたちの書き込み見てると
逆にまだまだ市民権は得られてねーなーって思ってしまう。

スペシャルに扱い過ぎだよなぁ。ま、しゃーないんだけど。」


今回カミングアウトに対する反応のほとんどは肯定的で、
僕の行為に対する賞賛や応援の言葉でした。

僕はもちろん、もちろん嬉しいし、改めて周りに感謝したけれど、
でもこんなに多くの人が反応をくれるってことは、
まだまだゲイが特別だということも示唆しているのだと思います。


多くの人が反応するということは、
やっぱりカミングアウトが勇気のいること、チャレンジングなことだと、
みんなどこかで感じているのではないかと。


もしゲイが当たり前に学校や職場にいたら、
僕のカミングアウトにも

「あ、そうなんだ」

で片付いちゃいますからね。


カミングアウトが当たり前になるように、
そもそも「カミングアウト」なんて大げさな言葉で表現されないくらいの世界になるよう、
僕は僕なりにそんな世界への一助を担えたらなと思います。



・・・・・・・

カミングアウトしてからの変化として、
某人材総合サービス会社のHくんから、
彼がやっている朝活で僕のカミングアウトストーリーを話す機会をいただきました。

Hくんには会って2回目くらいでカミングアウトしてたんですが、
前回の記事を読んで「多くの人に話してほしい」と言ってもらい
開催する運びとなりました。


更に僕と同じゲイの方やバイセクシュアルの方からもメッセージをいただき、
御縁をいただきました。

その他にも様々な機会や御縁をいただき、
カミングアウト以来自分の世界がまた一つ広がった感覚がします。


あるがままで生きるということは決して楽なことではありません。
僕もまだまだそんな生き方はできていない部分もあります。

しかし、今回カミングアウトしたことで
自らを明らかにするということは、
望んでいる世界や人とつながれるということに気付きました。



前回の記事だけで1万PVも越えてしまったので、
これからも多くの人に読んでもらえるよう、定期的に書いていきます。

今後もどうぞよろしくお願いします。

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